求ム!地球に優しい4ナンバー

こんなものが作られている。
Eliica
電気自動車である。それも、すんごいスピードが出るとのこと。サーキットでのタイムアタックでは、300km/hオーバーのスピードをはじき出した実績あり。開発の目標値としては、400km/hなのだとか。すげぇなあ。
すげぇんだが、疑問がある。電気自動車というのはガソリン車が生み出す排気ガスの害と、石油枯渇への対策が念頭にあるはず。それ自体はいいことだ。だけど時速400キロで走ることって、地球に優しいのか?
時速400キロで走ることの目的は何だろう?公道で使用するためか?もしそうなら、十分加速できるだけの直線距離と、視界を整備した道路が必要である。今の日本にはそんな公道は無い。仮にこれから作るのだとすれば、沢山のアスファルトと、建設機械を動かすための化石燃料が必要になるだろう。全く以って地球には優しくない。そもそももう時速300キロ出るんだから、400キロ出さなくたっていいだろう。
では、カーレースのためか?F1やインディカーの車が全て電気自動車に置き換わったところで、一体何トンの排気ガスが削減されるというのだろう?(レース好きの人が電気自動車に買い換えるかもしれないけど)
電気自動車が取って代わらなければいけないのは、現在「ディーゼル」が担っている分野だと思う。つまりトラックや耕作機械、重機などの役割だ。輸送・農林・建設、どの分野でもディーゼルエンジンの強力なトルクが、人力・畜力だけでは到底不可能な作業を実現させている。その反面、この分野で消費される油料も相当なものがあるはず。
だから電気自動車の研究は「スピード」ではなく「パワー」にフォーカスしていってほしい。重い貨物を運び、広大な耕地を耕し、美しい建物を作る電気自動車。とても地球に優しいと思う、音も静かだし。
そんで、ついでに「電気ジムニー」も作ってほしい。悪路走破性が滅茶苦茶高い小型電気貨物。地球に優しい自動車で里山の管理ができたら林業関係者も大喜びである。私も林道や川原で遊べるし。
と、ここまで考えて気づいた。電気自動車の開発者の方々がスピードの出る車を作ろうとするのは、単にスピードの出る車が好きだからなのではないか。もし開発者の方がオフローダーだったら「砂漠を走れる車を作りたい」だし、鉄っちゃんだったら「ディーゼル機関車電気機関車に!」ってことになるんだと思う。私だったらジムニー作るもの。
しかし暖房無しの部屋でブログ書くというのは本当に寒い。できることからコツコツと。