天邪鬼とは何か〜representative of AMANOJAKU〜 上巻

天邪鬼かそうではないかといえば、天邪鬼である。皆がAと言えばBと述べ、黒が流行れば白を好む。現代日本は各々の個性が尊ばれる社会であるから、天邪鬼を見たら「あらあの人周りと違うわ、なんだかいい男ネ!」と言われてもおかしくない風潮のはずなのに一度もそんな事言われたこと無い。むしろ白い目で見られてばかりである。言ってることとやってることが違うじゃあないですか。故に日々憤然としている次第である。
個性を尊重したところで皆が皆オンリーワンなことをするわけではない。何てったってムラ社会、誰かがやっていたら自分も同じ事をしたくなる、是即ち我々の個性である。
さて、天邪鬼は多くの人とは別の事をやりたがり、多くの人がやっていることを心底くだらないと捉える。
例えばブログの内容、冒頭にニュースのURLを引用し、困った世の中だなあと言い、庭の花がきれいですと写真を載せ、その後に恋愛バトンに答える、というような執筆は絶対にしたくない。どのくらいしたくないかというと、たとえ叶姉妹の身体に全く整形の痕跡が無いと医学的に立証されたとしても、絶対にしたくない。そんなブログを書くくらいなら「今日のウンコは緑色だった。昨日アスパラを20本食べたせいだろうか」と書くほうが断然面白いと考える。特に理由は無い、理由無き反抗。
また天邪鬼は「邪」なだけに、多くの人がやっている事に対し邪推する。住所や会社名や年収や住民票番号を聞くバトンが友人から周ってきたら答えるんだろうか、とか、シークレットバトンで質問を教えてもらったら「被差別部落出身の友人の名前を教えてください」で、教えてもらった手前自分のブログで答えなければいけなくなったらどうするんだろうか、とか。そんな邪推をする。無論、理由は無い。
と、ここまで書いて「なんでそんなどうでもいいこと思うの?」乃至は「別に楽しければいいじゃん」と思った方、素直な、健全な大人です。「天邪鬼的なもの」とは無縁であり、なぜ世の中に天邪鬼がいるのか不思議に思われるかもしれません。でも実際、この21世紀の、間もなく平成20年代のこの世の中で、なぜに天邪鬼ははびこるのでしょうか。回を重ねて考えたいと思います。