サーデクとの再会

ウクレレサムシングに学生時代の後輩が来てくれた。
名前はサーデク。会うのは2年半ぶり。いや、そういえば去年の夏、夢の中で会ったっけ
サーデクは『夢の島バラード』の歌いはじめで入ってきた。嬉しくって、振り下ろす右腕の速度が速くなった。
演奏後、ウクレレ仲間の皆に後ろ髪を引かれつつレノンハウスを後にし、新宿駅方面へ。行き先は「しょんべん横丁」、2年半前に会った時も来た場所だ。
急な階段の先にある天井裏みたいな場所で、なぜかミニスカ&露出度大のTシャツを着た姉さんの運んでくる串焼き、モツ煮、チーズはんぺん、牛蒡揚げなどを食べながら近況を聞く。
以前の語学関係の仕事を辞し、今は物流・開発系の職場にいるとのこと、長期間海外に行くこともあるのだという。大変そうだがやりがいを感じているみたいだ。
夢の中で会わせてくれた彼女のことも話してくれた。サーデクは少し恥ずかしそうだった。
そして何よりも嬉しかったこと、それは一度も「あの頃はよかったですね」「学生の頃に戻りたいですね」という言葉が出てこなかったこと。素朴さと傷つきやすさと暗さを持っているサーデクだけど、前を向いて今を生きていた。そう、それでいい。
久しぶりに会って気楽に話すことができて、とてもいい気分。帰りのバス、元気なサーデクと会えた嬉しさとウクレレサムシングの余韻が混ざり合って、心地よい転寝となって身体に届いた。
またね。ピース!