ウクレレパンクの集いin上野

6時にホテル発、タクシーをぶっ飛ばし、朝一の成田行きに乗った。
今日は待ちに待った日だ。ウクレレDeロックンロールというWeb上のサークルで知り合った人たちと初めて会うのである。
このサークル、文字通りウクレレでロックンロールを楽しもうというサークルで、撮った動画を見せ合ったり演奏イベントに参加したりしている。ちゃっかり私は副代表である。今日はこちらのイベントを見に行こうという企画で、代表のひでまろさん、会員のた〜ちんさん、そして代表夫人、私の4人で昼に上野へ集合し、会場へ行こうという話であった。
ところが昨日トラブル発生、た〜ちんと私が行けなくなってしまったのである。二人とも昨今のウクレレブームを計算に入れず「どーせウクレレの大会だからそんなに客は来ないだろう、当日券で大丈夫だろう」とタカをくくっていたのが運の尽き、キワヤ商会さんはじめ協賛各社の熱心なプロモーション活動、そしてウクレレ好きの方々の呼びかけによりチケットは見事完売。ウクレレパンク二人、初冬の夜風に吹きさらされる羽目と相成った。
仕方なくた〜ちんと私はイベントが終わるまで上野、浅草エリアを散策した。別々に、である。なぜかというとこの時点でた〜ちんと私は一回も会ったことが無かったから。昼に上の集合の予定だったのに、朝一の便に乗ったのに、私は集合時間に間に合わなかったんである。なんかもう、つくづく面白いです自分。
コインロッカーに荷物を預け、スークみたいな御囲地町の服屋街を物色。髑髏マークの肩掛鞄を購入。その後レコード屋にて何枚かCD購入。

ロロサエ・モナムール

ロロサエ・モナムール

50回転ズのギャー

50回転ズのギャー

さらに書店で本を買おうかと思ったところで心にブレーキをかけた。出張帰りはどうもいけない、万能感で物を買い過ぎたり、遠出しすぎたりしていつも失敗する。
落ち着くために喫茶店で珈琲を飲んだ、びっくりするくらいまずかった。なんでこう、まずいものと出会うかなあ。
浅草へ移動し、お参りしたり揚げ饅頭屋を覗いたり牧伸二師匠の街灯に敬礼したりしているうちにイベント終了の時間が近づいてきた。いてもたってもいられなくなった私は会場へ。4回くらい道を間違えた。多分5キロは歩いたと思う。おかげで終演ぴったりに会場着。
みんなそろそろ出てくるのかなあなんて思いつつ外から覗いているとひでまろ代表から電話。
「タブちゃん、今どこ?」
「えーとね、会場の外」
「え?来てるの?じゃ今行くね!・・・あれ?どこどこ?」
「んんー、あっ、いたいたっ!」
代表と私、恥ずかしがりながら満面の笑み、がっちり握手、そして抱擁。お互い動画は見ていたけど、全くの初対面。代表夫人は「初めて会ったんじゃないみたい」と、とっても驚いていた。当然である。でも全然違和感無かったなあ。
た〜ちんともここで対面。た〜ちんも所在無く浅草を彷徨い、とりあえずお参りし、いたたまれなくなって会場の外で待っていたとの事。それを聞いてすっかり緊張が解けた。あはは、あははと笑いながら4人、上野の居酒屋へ。
ロックンロールの話、例えばチバユウスケへの思い、甲本ヒロトへの憧れ、それからイギー・ポップの裸っぷりについて、50回転ズのテーマでひっくり返るほど大笑いしたこととか、今まで思ってたいろんなことをお互いに話した、開放した。そして、何故かマカレナの話題で盛り上がった。
食卓に私が頼んだ「イタリアン新潟」が運ばれてきた。焼きそばの上にトマトソースが乗っかっている代物。明らかなミスマッチ、食べてみたらやっぱりまずかった。でもそれは「明るいまずさ」だった。代表が「この料理のミスマッチ感、まるでブッチャーVSヴォルク・ハンみたいだ」と言った事で話題がプロレスになり、代表と私、マニアックになっちゃ申し訳ないと思いながらも「ノーフィアーの二人が決め台詞前に『いくぞ〜』と言ってタイミング合わせるのが面白い」だの「長州はナニコラしか言わない」だのと非常に細かいネタで大笑いしてしまった。
それからウクレレを始めたきっかけの話。みんな、それぞれに不純で面白かった。代表は「友達に誘われて始めたが気がついたら友達はやめていた」た〜ちんは「ベースをやっていたが重くて面倒なのでウクレレにした」私は「アパートの壁が薄くて隣に迷惑だとまずいので音の小さい楽器にした」というわけで誰からも「ハワイ」とか「ジェイク・シマブクロ」とか出てこない。「俺たち裏ウクレレ大会だね〜」なんて自嘲しながら、同じような気持ちでウクレレをやっている人に会えたことが嬉しかった。
あと、印象に残ったことが一つ。
世紀の一戦「ジャイアント馬場VSラジャ・ライオン」について熱心に語る代表を、代表夫人がニコニコしながら優しい目で見ていました。ああ、とっても素敵な夫婦だなあ、と思いました。
そんな感じで再会を約束し、22時半に解散。4時間あまりだったけど、初対面だったけど、久しぶりの友達に会ったような感じで、全然違和感が無かった。この人見知りの私が。
なんだかまとまりが無いけれど、とっても楽しい一日だった。
次回会うときもまた元気で、笑顔で。