ピック考

ウクレレは普通指で弾く。どの教則本でもそう書いてある。大抵は人差し指で弾く方法が、本によっては親指奏法が載っていたりするが、いずれも指である。
だから有名なウクレレ奏者も大抵は指で弾いていて、弾きやすいように親指、人差し指の爪を長くしているようである。ちなみに左手の爪は弦を押さえるために短くしてあり、だからウクレレ奏者の爪は右手が長くて左手が短い。
で、私も最初は指で弾いてたのだが今はピックと指を曲に応じて使い分けている。ハワイアンは指、そのほかの曲はピックという分け方である。
ハワイアンの場合は元々指弾きを前提に作られているから圧倒的に指の方が弾きやすい。それにピックで弾いてしまうと音が鋭くなりすぎてハワイアンっぽくない。そんなわけで指。
そのほかのジャンルでは大抵ピック。スキッフルとかパンクとか、でかい音でコードをジャカジャカ弾くのにはやっぱりピックの方がいい。
使うピックはプラスティック。実はウクレレには専用ピックがあって、フェルトでプラスチックを挟んだもの、皮製のものが売られている。しかしこれらは非常に柔らかく指で弾いてるのと音が変わらない。だからギター屋でプラスティックのピックを入手している。
ただしできるだけ薄くて柔らかいものを選ぶ。鋭い音がほしいとはいえウクレレはナイロン弦あるいはカーボン弦、あんまり硬いピックで弾くと弦がすぐ傷んでしまう。3本の指で軽くつまんで曲げられるくらいの硬度、数字で言うと58m〜88mくらいがいい。
そんなわけで週末時間があるときはギター売り場でピック漁りである。ギタリストのふりをして。