さらばミニ


一年間乗り続けたパジェロミニを売却した。
時速50キロを超えるとけたたましいエンジン音を轟かせた3速AT。他のどんな車よりも、軽トラよりも速いと感じてしまう体感スピード。60キロを超えると少しのカーブでも恐怖だった。RVタイプなのに4人乗ると自転車並みだった登坂性能、そもそも4人乗ること自体がナンセンスな3ドア&簡易後部座席。軽なのに車重1トンと重量級、そのせいでリッター6キロというアメ車みたいな高燃費。夏場にはエアコン臭、冬場には足元から隙間風。エトセトラ・エトセトラ、悪いこと挙げたらキリの無い車。
でも、嫌いじゃなかった。
普通車じゃ通れない狭い道をぐんぐん進んだり、凸凹の林道を駆け回ったり、雪道で滑っているクラウンをスイスイ追い抜いたり、岩にバンパーぶつけたり、積雪でスタックしたり・・・高速道路以外ならどこでも行けた。ジムニーには負けるけど、とっても素敵な軽四駆だった。
走行距離が12万キロを超え(買ったときもう10万キロ超えてたけど)、道で跳ねるたびにゴンゴンと変な音がするようになった。燃費の悪さ、実質2人乗りの狭さから、手放すことにした。
この1年、楽しいときも悲しいときも乗っていた。
結構いい相棒だった。
ありがとうミニ!