リハーサル

「ECさんと電話してたよね?なんだって?」
「現場とボトルネックの確認をしてわかり次第折り返し連絡くれるそうです」
「ほー。明日で大丈夫なのそれ?」
「はい。今週中に判明すればこちらもアクション取れるので問題ないです。必ず明朝現場と確認とるよう念押ししておきました」
「りょーかい・・・・。でさあ」
「はい」
「ECさんと会ったことあったっけ?」
「いえ、無いですけど・・・」
「かわいいんだよね、ちっちゃくて目がくりっとしててさ」
「あ、そうなんスか。うちに来たことあるんスか?」
「うん、取引始めるときにね。いいと思うよ」
「ええーいいっすか?あの人なんかいっつも電話であわわあわわしてますよね」
「新卒?第二新卒?よくわからないけどまだ慣れてないみたいだよ」
「なるほど、そっスか」
「うん・・・いいと思うんだけどなあ」
「・・・あの、いいと思うって、何がですか」
「いや、いいと思うんだけどなあ、巻っきに」
「・・・ふぇっ?」
「似合うと思うよ二人」
「なっ・・何を突然言うんスかっ!」
「ふふふふっ、ちょっとなに、顔真っ赤じゃん」
「な、な、なっ」
「ちょっと見て見て!巻っき顔真っ赤」
「あわわわわわ」
またしても自らのアドリブの弱さを痛感。

ともあれ、仕事をちょっと早めに抜けエリツィン大統領とカラオケ小屋にてリハーサル。最初カラオケ、次第にウクレレ伴奏で歌ってもらう。大統領の歌は期待通り明るく朗らかで、予想以上にウクレレの音と良く合った。またこちらと呼吸を合わせて歌ってくれるところも素晴らしい。おかげで40分ほどでほぼ完璧に仕上げることができた。明日はかなり良いパフォーマンスをすることができそうだ。

時間が余ったので少しだけカラオケをした。お互い、いつも会社のカラオケでは盛り上げ役に徹している(大統領は盛り上げに成功し、私は滑っている)ので今日は好き勝手に歌おうということになり、二人とも滅多に歌わないバラードをめいめいに歌う。へえーこんな歌うたうんですねーいつもと歌い方ちがいますねーというのはお互いの感想。

一時間で切り上げ帰宅。帰り際に男塾フィギュア入りガム、正確にはガム入り男塾フィギュアを購入。そういえばECさん今日電話で「まったく現場の人の回答は蕎麦屋の出前みたいなんですよ」と言っていた。あれはどういう意味なんだろう?なんて考えつつ、転寝していた母の方を揉んだ。