気がつけばそこに敬老

Maktab2006-09-18

3週間連続でドンキホーテに入れなかった。駐車場がいつも満車なのだ。
週末に家族でドンキかよ。ドンキの隣の店に車を止め、さてどうしようかと考える。関ゲルに電話。「もしもし」「もしもし」「あ、どうも長州力です」「あ、どうもこんわんわ、おめどぅこいってぅだ?」「おぇにもよくウンわからないんですよウン」「で、なんだい?」「それがさあ今週もドンキが」関ゲルは家で待機中、ミックスジュースを作っているという。暇は暇だが別件で家に待機しなければならないとのこと。仕方なし家に帰る。
雨上がりの午後の空を眺めるうちに、美術館に行こう、と思った。ママタブがついてきた。

美術館は敬老の日ということで、65歳以上が無料だった。ママタブは無料。ああ、もうそんな歳になるんだな。

ここはママタブの好きな絵本作家の美術館。「この人はなんでこんなに優しい子供の絵を描くのだろう?」ママタブはしきりに呟いたが、作家の生涯を記した展示を観して納得したようだ。彼女の青春時代は戦争の真っ只中にあった。空襲に遭い、生き残った人が涙して喜ぶ、無事で良かったね、生きていこうね。そんな手記が飾られていた。ママタブはじっとそこを見つめていた。
戦争を知る人だけがわかる世界。
美術館の周りは公園、子供たちが水遊びをして、仔犬が飼い主と戯れていた。ママタブは子供が長靴を履いていることへしきりに微笑んでいた。なだらかな丘、子供たちを眺めたながら、ママタブの歩幅に合わせてゆっくり歩いた。

you'd think that God wouldn't be so hard
when you see all the little children running, runnin in the back yard
-----Joe Strummer