バレンタインなので・・・

ウクレレでパンクなんてことをやっている事からわかるとおり当方いたって天邪鬼が身上なのだが、男なのでやっぱりバレンタインにはアレがほしい。そう、黒くて四角くて苦くて甘い、とろけるような味わいのアレが。それもどこでも手に入る手ごろな奴じゃなくて、ちょっと背伸びして贅沢なやつ。
というわけで、買ってきた。
 

 
ばばばばばばばーーーーーーん!!!
ジムニーさんである。
以前に何度かブログで書いたとおり、前車のジュニア号はエンジンにガタが来ていた。何度か修理したが直らず、買い換えようと決断した次第。折角だから新車がいいなあと思い何度か見積もりしたが、オプション価格や諸費用の高さに閉口、加えてこの不況でウクレレパンクの生活も不透明なので断念。ならばと以前から乗ってみたいなあと思っていた旧型のジムニーを見積もったところ、なんとびっくり、新車のオプション価格よりも安く手に入ってしまった。うほほほ。
見よ、この黒く輝くボディ!今の車には無い四角いフォルム!苦々しいまでにごついフェイス!まさしく上述の通り「黒くて四角くて苦くて甘い、とろけるような味わい」である。え?黒くて四角くて苦いのはわかったけどどの辺りが甘くてとろけるのかって?いや、そ、それは、ブレーキの効きが甘かったり、ところどころ塗装がはがれてたり・・・
ともあれ、さっそく主要諸元および装備を紹介しよう。

車種:ジムニー
型名:JA11 スコット(特別車)
年式:平成四年
排気量:660cc
車両分類:貨物
駆動方式:パートタイム4WD
トランスミッション:5MT
乗車定員:4名(基本2名、後部座席は申し訳程度)
走行距離:100,400キロ
装備:

  • AMラジオ&カセットデッキ
  • パワーステアリング
  • パワー付くウインドウ:主に上腕二頭筋を強化
  • 分散ドアロック:思わず一度に全部のドアをロックしてしまうミスを防止
  • キー要るエントリー:鍵を忘れて家を出る心配無用
  • AABS(アンチ・アンチブレーキロックシステム):氷上のスリップを自分の意思で制御可能
  • エアエアバッグ金剛地武志氏もびっくり
  • 錆び止め剤標準装備:これで今ある錆びの侵攻をしっかりブロック

 
21世紀も10年経とうというこの時代に窓も鍵も手動である。どうだ参ったかっ!(参らせてどうする)
このスコットという車、90年代前半に6千台だけ生産された限定車だ。ジムニーは季節ごとに「ランドベンチャー」や「ワイルドウインド」という限定車を出すが、スコットが作られたのはこの時期だけ。ここは是非ともマサ斉藤の口調で「後にも後ろにもスコットが作られたのはこの時期だけですよ」と言いたいところである。もちろん「スコット」のところはマサさん得意の英語で「スカットゥッ」と正しく発音、片手にはカルピスだ(参照)
さておき、
14日に納車し昨日今日と走ってみた。揺れは激しいしエンジン音はけたたましいし快適には程遠いが、なぜかわくわくする。走れば走るほど自分で「走らせている」感覚がするのだ。それがたまらなく胸躍る。
オンボロ車だがちょっとずつ手を加えて楽しい乗り物にしていこうと企画中である。
追伸:今回ジムニーを購入した車屋でジュニア氏を下取りついでに調べてもらったところ、点火センサーの故障による燃焼不良によって有毒ガスが発生していることが判明。た、確かに時々臭かった気が・・・。センサーが高い為ジュニア氏は廃車し部品取り用となるようである。合掌。
ともあれジュニア氏にはこの数年間楽しい思い出を作ってもらった。ありがとう!