巻きタブの成長記録

4年前に戯れで書いた文章が出てきたので掲載する。

男子の生き様
〜イベントを媒体とした恋愛関係構築のロールプレイング実践およびその評価〜(O研究会3)
                                巻きタブ(性格分類:月の猫)
本研究の目的

本研究の発案者である巻きタブは彼女いない暦2年余の冴えない大学院生である。上記の会話で縁を切られて以来、女性に恋愛感情を持たれたことがない(多分)。大学に6年も在籍しているためにキャンパス内では若々しさが感じられず、後輩に話を聞いてもらうのが唯一の人とのふれあいである。恥ずかしさなのかみんなに見捨ててほしくないのか奇抜を装った言動や行動が目立つが周囲は白けている。M、T、TTなどの良識派がこの点を隠すことなく指摘し矯正するよう呼びかけているのであるが、本人の意識が薄いのか、今日も下手な物真似(長州力など)やウクレレに専念する毎日。趣味は銭湯。これでは彼女ができなくて当然である。
本研究の目的は第一にデートのロールプレイングを通じ、このような荒んだ巻きタブの感覚を矯正することにある。第二に、巻きタブの女性に対する言動、気遣いおよび美的感覚(勘違いのハードボイルドとかダンディズムとか)が一般的常識からどれほど外れてしまっているのか、そのへっぽこ具合をSG、KM両女史が手放して笑うという点である(こちらの方が重要かもしれない)。

経緯
 本研究はO研究会2で行われているシリア人学生歓迎プロジェクト(以下ASPと記述。なおASPとは「アモイちゃんとは・さっぱり連絡が取れない・プロブレム」の略)中に行われた鎌倉見学に端を発する 。当時ASPの協力者であったチロリン氏はSGと共に事前に鎌倉を下見した。これは至って普通のO研2の活動であった。しかしここでチロリンがSGに対し、デート予行演習の協力を申し出た。他人の帰り際を狙ったかのタイミングに発せられる意味深な発言の数々、2週間後との巻きタブとの真夜中のテレフォン(1〜2時間)など普段から奇怪な行動が目立っているため、チロリンの真意は不明である。とはいえSGはチロリンの要請を快諾し、ASPの下見はO研3(男女交際について語り、研究し、実践する場)の活動となったのである。
 このことを耳にし、チロリンの活動が汎用性のあるものかどうか、比較検証する必要性を痛感した(=自分もやりたくなった)巻きタブがSG、KM両女史に共同研究を依頼したのである。

  • 具体的な計画(SGより):なんとなくいい感じの友達同士恋人未満の二人が初めて二人で映画を観に行って・・・これって初デート!?っていうのを想定してます。KMちゃんと巻きタブさんが恋人役で私はジャッジ役でーす。

≫待ち合わせ日時 2004年4月18日 午前11:00〜
≫待ち合わせ場所 神保町岩波ホール1階
⇒まずは映画「わが故郷の歌」を観る。それから先は巻きタブ次第。

評価方法
 SG、KM両女史による総合評価(ダメ出し)。
評価基準は待ち合わせ時間の設定にはじまり、登場の仕方、服装、言動、話題の振り方、行った場所、相手への配慮、実際惚れそうになったかなど多岐にわたる。基本的に両女史の判断基準による。

期待される成果
 巻きタブのどこがダメなのかがはっきりする(今後に生かすかどうかは本人次第)。本研究で得られた情報はO研3の全体会で発表され、議題となる。なおO研3の日程は今のところO研2の合宿の夜が有力。

ヘルマン・ヘッセはいみじくも言った「人は成熟するにつれ若くなる」
私は思う「げげっ、俺ってばじぇんじぇん変わって無いじゃん。ぶべらっ。」