生姜糖風のGAを飲み思う事

Maktab2008-05-14


今、飛行場。「シャロン」という名前の食堂で北行きの便を待っている。
ジンジャーエールを頼んだらものすごく生姜の味の濃いのがでてきた。胸やけしそうだ。
搭乗までまだ時間がある。戯れに携帯に蓄積された過去のメールを眺めた。
今はもう会うことがなくなった人たちとの文通。
今までにしてきた選択、そのいくつかが実際の選択とは別だったら、もしかしたら今この時間を彼らの誰かと共有してたかもしれない。テレビで野球を見てたかも、ステキなレストランでワインで乾杯してたかも。いや、ただなんでもない夜をなんでもなく一緒に過ごして、幸せだなんて感じないくらい幸せだったかも。そう思うと感傷的になる。

けれど現実はちがう。今僕は空港で北へ行く飛行機を待っていて、ジンジャーエールがびっくりするくらい生姜。それがリアルで、あったかもしれない別の選択肢はまぼろしに過ぎない。だから現実を受け止めて、今すべきことをやるしかない。
差し当たっては目の前の炭酸入り生姜糖を飲み干して、時間が来たら飛行機に乗り込もう、出発しよう。あ、搭乗前に携帯の電源切らなきゃね。
ピース