ウクレレ・サムシング ライブ報告

先程家に帰ってきた。
ウクレレ・サムシングとその前後、昨日は本当にいろいろなことがあった。ちょっと出来事が多すぎて全部書けるかわからないけれど、興奮が消えないうちに書けるだけ書いてみようと思う。
長いですが、お付き合いください。
朝、最寄の駅であんころもちと待ち合わせ。特急列車で新宿へ。
高校の文化祭で知り合いになった彼女とはもう10年近い付き合いだ。去年入籍して姓が変わった。もうすぐ結婚式を挙げて、その後上京するんだという。彼女は旦那さんのこと、将来のことを話してくれた。それに大して私はというと、前の晩に見たチンパンジーのボス猿争いについて話してしまった。
年下の彼女が、とても大人に見えたヨ。ムハ!
新宿について、インド人の店でインドカレーを食べ、いざ会場へ。
『第2回ウクレレ・サムシング@レノンハウス』
ちょっと早めに着いたつもりだったのに会場は既に満席。あんころもちとチンパンジーについて話している間はゆるゆるだった緊張感が、ここへ来て一気に高まる。
久々に会えたひでさんやた〜ちん、そして今回の主催者T-ZO(ともぞうさん、正ちゃん)さんと挨拶、そして本番開始。

■トップバッターはT-ZOさん。噂にずっと聞いていたウクレレ&ピアニカでのビートルズ。正直圧倒された。楽曲がもともと持っている明るさをウクレレとピアニカの抜群のアレンジで存分に引き出し、その上にのっかる正ちゃんの声量多いボーカルが素敵の一言。そして終始楽しそうに演奏するともぞうさん。素晴らしい!このオープニングアクトのおかげで、会場全体が「ウクレレ楽しいな!」という雰囲気に包まれました。T-ZOのお二人、イベント自体の準備・運営で大変だというのに最初の演奏までやってくれて、ほんとに頭が下がる思いです。
■次は3人組のKaikai Boyzさんが、本格的なアイランドミュージックを披露。メロディとリズムが次々に入れ替わって、聴けば聴くほど次が楽しみになるようなアンサンブルを聴かせてくれた。これくらいウクレレうまくってセッションできたら楽しいんだろうなあと羨望。
■続いて「ウクレレで世界平和を目指す」malamaさん。一人でリズム&メロディを奏でながら、時折笑いも取り混ぜたステージで、平和な気分にさせてもらった。ちなみにmalamaさんが途中「僕の相棒を紹介します」と言ってリズムマシン代わりのiPodを紹介したときは、「ローリー持ってこなくてよかった(汗)!」とドキドキしました。

■そして、私。弾いたのは”KKK took my baby away(ナタリー)”、”Coma Girl(マホガニーの絨毯)”、”紙飛行機”、そして勝手に作ったウクレレサムシングの歌(原曲はPuttin' on the Style)。最初の2曲はテンポもキーもめちゃくちゃで、非常に聞き苦しい音を出してしまいった。それと、途中から指が痛かったのだが、演奏後に見たらざっくりと人差し指が裂けていた。どうやら弦に食い込んでしまった様子。指使いが変だったということになるから、きっと音もひどかったはず。それでも暖かい拍手をいただけて本当に嬉しかったです。ありがとう!
■続いてはフォークデュオの月あかりさん。私の茶番の後という、本イベント最悪の発表順にさせてしまい、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいである。しかし2人の演奏は、一度壊れた会場の雰囲気をいとも簡単に元に戻していた。理由は簡単。ウクレレ&ピッコロ&二人の歌声、どれかひとつだけでも聴き応えがあるものを、一度に聴かせてくれたのだから。拍手!
■次なるはひでまろさん。テルミン+演歌+エフェクタ+レスポルファス+カズー+夫婦愛=笑っちゃうくらいにロックンロール。楽しかった!一方で「Alright!」では、瞳が熱くなりました。というのも、8月に知り合ってから今までのことを思い出してしまって。初めて動画を見せ合ったときのこと、電話もらったときのこと、合羽橋での感動の対面、一緒にいった武道館Birthdayおよびココイチ、Etc etc。ウクレレ+ロックンロールという妙な共通点きっかけに知り合った二人が、今こうして同じイベントに出てる。嬉しいなあ、幸せだなあと思った次第(あっ、ちょっと気持ち悪いかな俺・・・)。それにしても、生ひでまロックは本当に笑顔になれるね!
以上ここまではアンプで音を出す人たちの演奏。ここからはアコースティックな、ウクレレ本来の音を活かした方々の演奏。
■まずはまー坊さん。「そうそう、ウクレレソロってこういう感じだよね」というのがぴったりの、ウクレレ一本でメロディ&リズムを奏でるオーソドックスな演奏スタイル。オーソドックスなだけに演奏および表現には高いレベルが必要とされる。ところがまー坊さんは至って自然体でこの高いレベルをクリアしていた。のほほんとしたジブリナンバーを質の高い演奏で聞かせてくれました。
■そしてみみり〜にょさん。「白色レグホン」名曲である。落ち着いた語り・歌唱・演奏だった方だけれど、その奥に爆発しそうな感情を持っているのだろう。
■続いてはコマガタ・ ジャンボリー・ Mιτζμяμлさん。「Mιτζμяμл、というのは、何語の文字なんですか」という正ちゃんからの質問に「ギャル語、えへへ」と答え、演奏前から独特の雰囲気を醸し出していたが、いざ歌がはじまると会場騒然!いや正確には独特な歌声とふわふわした歌詞の世界に惹きこまれ、みんな静まり返った。演奏が終わると会場一斉に拍手!正直驚きました。なんだか、ものすごいものを見てしまった気がする。いや、ちょっと、うまく表現できまくて申し訳ないんだが。
■次はサニ太郎さん。偶然家で見つけた古いウクレレを丁寧に使い続けて、旅をしながら道の駅で歌を歌うというロマンチックな方。松山千春のような歌声で会場を魅了していた。歌では旅の孤独を表現していて、私自身時折一人旅をして道の駅で野宿するため、共感できるところが多かった。それと、着ていたTシャツに本人そっくりな顔が描かれていた。聞けば奈良井の知り合いに作ってもらったとのこと。近所だし、今度行ってみようかと思う。
■トリをつとめたのはこん・あもーれの3人組。誰でも知っている曲を、ウクレレウクレレらしく、かつ新しく演奏。いやあ、またしても笑いがとまらなかった、なんでウクレレが集まるとこんなに楽しいんだろ。洗練されてハイレベルなのにどこか微笑ましいのは、ウクレレの音のせいなのか、ウクレレを弾いてる人たちの性格のせいなのか。とにかく、最後を飾るのにふさわしいパフォーマンスでした。
全体を通して感想。
楽しい会だった。いろんな人がいろんな弾き方をして、それをみんなで共有できる。なんて楽しいんだろ。
楽しかったのには、3つの理由があると思う。

  • みんなウクレレが好きだということ。会場全体が「へえ、ウクレレってこんなこともできるんだ」「やっぱウクレレはいいよねぇ」という気持ちでいっぱいで、どの演奏に対しても好奇心と歓迎ムードがあった。聴く側としては肩肘張る必要がなかったし、演奏する側としてもとってもやりやすかった。みんなありがとうございます。
  • ウクレレ自体が持ってる「ゆるさ」「何でもありな雰囲気」。これも理由として大きいと思う。こんなにいろんなジャンルの音楽が「楽器が同じ」というだけの理由で集まった。他の楽器でもできることだと思うけど、ウクレレの時ほど「当たり前」な感じはしないと思う(間違ってたらごめん)。
  • そしてなんといってもイベントを実現してくれたT-ZOのお二人、会場を提供してくれたレノンハウスの皆さんがいたこと。今回初参加でしたが、本当に楽しませていただきました。ありがとうございました。

やっぱウクレレっていいなあ、ウクレレやっててよかった。
全員に拍手!
と、イベント自体は以上で終わったのだが、
実はまだまだ続きが・・・
それはまた次回。