春が来て、三つ子の魂

久しぶりに近所の小山へ登ってきた。片道40分。
もうすっかり春が来ていた。

写真では見えにくいけど、盆地を挟んた向い側には3000メートル前後の山々が連なっていて、この小山から一望できる。山々はまだ深い雪に覆われているけれど、空は淡く霞んでいる。真冬の、ストイックな澄み方はしていない。春が近づいているんだなあ。そう思いながらコーヒーを沸かした。
もう少し暖かくなってきたら、この小山の遊歩道は桜の花で彩られる。その頃にはいろんなことが始められる。峠を越えて色んな人に会いに行きたいし、ウクレレキャンプの企画も実行したい。ブルーベリー栽培もやりたい。春が待ち遠しくてうずうずしている。「蠢く」とはこういうことを言うんだろうなあ。春、土の下に虫2匹。昔の人も春が嬉しかったんだろう。
下山して洗車場へ。数か月分の雪泥と先日の黄砂を洗い落とす。
お昼はやきそば。酒場街の端にある田舎やきそばの老舗。ラードでぎっとんぎっとんのやつを、息も出来ないくらい酢をかけて食べる。高校の頃から食っていた味。そういえばママタブもOL時代に食っていたとか。新人だったパパタブはママタブおよびお姉さま衆に買いに行かされたとか(笑)。だからここのやきそばは熱くてノスタルジックなのだ。サウダージなのだ。
向かいの店に警察が来ていた。昼間っから喧嘩があったらしい。
関ゲルから電話。お互い暇だし、とりあえずドライブしましょうか、という感じで北へ北へと進んだ。道すがら、幌車のジムニーのおっさんが「ふふふ、いいだろ俺のジムニー?」という顔をしながらすれ違ったり、ミゼット2の荷台に巨大な招き猫が置かれていたり、サルが小便していたりした。関ゲルと俺はそれを見ながらゲラゲラ笑って、やれデートがしたい、やれランドクルーザーは高い、やれ早く春が来てほしい、外で遊びたい、なんて話をした。
行き止まりになったところで引っ返し、それぞれ夕飯食った後、再度集合で温泉。露天風呂で雪の擦り付けあいをしたり、人間観察をしたりしてここでも大笑い。成長しないなあ俺たち、ガキの頃そのまんまじゃあないっすか。もう30近いって言うのに。ま、まあいいんじゃないか?ま、そうですね、いいですよね。みたいな感じだった。
いい休日だったなあ!