武道館バースデー

(注意:セットリストにネタバレ有りです)
1.12、この日、武道館は革ジャン&ライダージャケの人口比率が異常に高くなっていた。かく言う私もライダージャケ。今回誘ってくれたひでさんも革ジャン。
みんな、The Birthdayを観に来てるのだ。The Birthdayが武道館で演るのだ。これで革ジャン着られずにいられるかっ!ライダー着られずにいられるかっ!ドキドキせずにいられるかっ!
二人とも準備は万端だ。
Tシャツ買って、薄着になって、首に手ぬぐい巻いて、仕事あがりのひでさんはビール飲んで気を高め、徹夜明けの私は移動中に寝て気を高めた。ステージから15メートルくらいのところに陣取り、開演を待つ。準備は万端・・・
19:00、開演。
21:00、終演。
2時間、ほんの僅かなMCを挟んだだけであとは歌いっぱなし。準備は万端のはずだったのに・・・
完全にやられました。The Birthday、心に刺さりました。
『タランチュラ』に意表を衝かれ、”I don't care!”の叫びに痺れ、『オオカミのノド』で叫び返し、『プレス・ファクトリー』で昂り、『アリシア』で飛び跳ねて前方に突っ込み、『KAMINARI today』で瞳が熱くなり、『ハレルヤ』で祝福され、泣いてしまった。
チバユウスケが、全部出してきた。ミッシェル時代には出さず、Rossoでも出さなかったものを、Birthdayでさらけ出してきた。
初めて”ダニー・ゴー”を聴いたとき、なんて繊細な人なんだろうと思った。けれどミッシェルの頃は、その繊細さをスーツとサングラスで保護している感じだった。隠そうとしてたのかもしれない。隠し切れずに漏れていたけど。今回もチバはスーツを着ていた。でも「保護している感じ」は、なかった。繊細な部分を全部出して、歌ってた。
すごい、これはすごい・・・・
全てが終わって武道館に照明が照らされて、人ごみの中にひでさんを発見した時、思わず抱きついた。なんかもう、感動が抑えきれなくって。
ロックンロール、最高です。
ひでさんと二人、武道館を後にして、最寄のココイチ店でカレーを食べ、飯田橋まで歩いた。心地よい虚脱感の中、リック・フレアーの話をしながら早足で駅へ。それはそれは、幸せな帰り道でした。
また歌が、生まれそうです。