道楽者の生活記録その2

4時半ごろ目を覚ましたら半裸姿だった。咳が出るしのどが痛い。これはいかんと思い布団毛布をぐるぐる体に巻きつけ二度寝。一時間後に起きてNHKをつけたら三遊亭圓歌廓噺をしていた。
日曜の早朝といえば、AMラジオなら宗教関連の説話法話が流れる時間である。そんな心清められる時間帯に吉原の艶話を放送し、おまけに受信料を徴収するNHK。まったくけしからんテレビ局である。しかし圓歌の話芸は素晴らしかった。最後の下げまでしっかり視聴した。もっと沢山の人に見てもらいたいなあ、こういう番組をやるのはいいことだなあ、うんうんと一人で合点。
六時半に馬佐岡さんと待ち合わせし今日も登山。登山道までの林道が酷い岩道で、パジェロJR面目躍如、がこんがこん跳ねながら登山道入り口へ到着。

本日の登山時間は往復3時間弱。はじめ急勾配があったものの昨日ほど疲労しなかった。景観も今ひとつ。ただ収穫はあった。昨日買った登山靴、登山シャツ、登山帽子が効果を存分に発揮。特に登山靴は素晴らしい。膝と足首への負担が少なく長時間歩いても足が疲れない。吝嗇言わずにきちんとした靴を買って良かった!
今日は言葉少なめに登り下りした。女性の愛情って男より深いよなあ、でも愛情だけじゃ一緒になれないこともあるんだよなあ、悲しいよな。でもその悲しみは泣くようなものじゃなくて、ボディーブローみたいにじわじわくるような感じだよね?なんてことを自分に問うてみたり、昔トヨタカップで「ウンゴルビオ」って選手が出てたな、「ウンゴルビオ!ウーンゴルビオ!」と実況が連呼していたのは面白かったな。なんて考えつつ「今日はかれーライスだ♪」と歌ったりして歩いた。
下山後自宅にて野菜ばかりの食事を喰らい一休み。そういえば今日は花祭りだ、花祭りと言えばお釈迦様の生まれた日だからお祝いしなくちゃいかん、どれ、お経の一つでもあげてみるかと仏壇に向かい、ぶっせつまーかー やい舎利子! 耳も舌もないんだぞ さんみゃくさんぼーだい やい舎利子! 無いはすぐあるになるしあるはすぐ無いになるぞ ぼーじーそわか 般若心経 チーン。ちょっとばかし心の表れた気分になった。
清浄な心持になった私は排気ガスを撒き散らし投票所に立ち寄り、その後庭球場へ赴いた。3時間ほど汗を流し庭球に興じた。
しかしながら先ほどの読経で清い信心を持ったために人と争うことができず、慈愛の心で相手をいかに喜ばそうか、わざと負けようか、いやわざと負けるくらいなら本気でやった方が相手も喜ぶのではないか、しかしそれでは争いとなってしまう、どうしようか。などと悩み全く庭球の試合に集中できない。一人コートに立ち尽くし、議論で田原総一郎につっこまれた福島瑞穂みたいに「うーん」と唸ってしまった。以上この段落全て嘘である。本当に思ったのは、ともっちのテニスに対する姿勢、「もっとみんなテニスをすればいいのに」という願い、とても格好いいなということだった。
そして夕方になった。家で横になりながらPCを開けている。ブログに数件のコメント、受信箱に数件のメール。幸せだなあと思った。そういえば、昨日ポカリを買った店のばあさんには娘さんから時々便りがあるんだろうか。
さて、夕飯はなんだろう。いろいろあるけど日に3回腹は減るんだよなあ。