心細い

Maktab2007-01-09


ウルフルズ版の「明日があるさ」にこんな一節がある。

どうして俺は頑張ってるんだろう?
自分のため? 家族のため?
答えは風の中

ここで「風の中」という表現が用いられているのはボブディランの名曲「Blowing in the Wind」からの引用であり、所謂ところの本歌取りである。夫れ本歌取りというのは万葉の頃より日本の伝統である。本歌の知識を前提に本歌取りの歌をセットで味わうというのが是れ則ちやまとうたの醍醐味であり、味わえる者こそ風流人と呼ばめ。パクリだ猿真似だと馬鹿にするのは趣を理解せぬ輩の言うことであり価値がない。どれくらい価値がないかというと、昔西武ライオンズパグリアルーロという選手がいたのだが、「パクリ」と言う言葉から彼の名前を思い出すのと同じくらい、価値がないのである。

さて昨日より風邪を引いてしまった。しこたま薬を摂取し発熱を抑え今朝はなんとか仕事場に辿り着いたものの、昼過ぎに悪寒と頭痛と喉の痛みでギブアップしホテルへ戻って寝ていた。今、熱は下がったもののまだ頭痛がひどい。明日までに直るだろうか?
一人っきりの暮らしで病気になると本当に不安になる。海外にいるならなおさらである。ハラブで食中毒になったときは「お母さんお母さん」と言って泣いたし、今回も誰か側に居てほしかった。まあ日本に電話して「今すぐ中国来て」とは言えないし、さっきまで電話する体力もなかったんで無理なんだが。
お昼以降の仕事メールを読んで他人のブログを覗くなどした。上司や同僚から「体大切にしろよ」と連絡来ていたのがたまらなく嬉しかった。