やらせてくん

たまの代休日、腰痛で動けずに午前中を潰してしまった。
バンテリンの力を借りて何とか外へ這い出す。

本を買うときのちょっとした楽しみなのだが、真面目な本とヘンテコな本を一緒に買って、店員の反応を見るのが面白い。例えば

2つの本のギャップが大きければ大きいほどいい。店員はコンビニ並に無表情だが、その中にわずかでも戸惑いの見えるのがたまらない。無論、本のカバーは丁重にお断りする。まったく暗い話だ。
さて、代休日の本屋。今の私の立場だが、これまでは何とか書生面していたけれど、今となっては全く以ってフリーターみたいであろう。もはや買う本に捻りをつける必要も無い。

本日の購入リスト

やらせてくん

やらせてくん

オヤジ国憲法でいこう! (よりみちパン!セ)

オヤジ国憲法でいこう! (よりみちパン!セ)

帰りの電車を待つホーム。車椅子の老婦人が毛布に包まれて横にいた。やや傾いており、どうやら半身の自由が利かない様子、しっかりと毛布に包まれ、ほとんど動かない。娘と思しき人が駅員と話しながら、電車に乗せる準備をしている、聞けばどうやら駅員にも同じ境遇の母がいるよう。介護施設で暮らす田舎の祖母のことを思い出す。
電車が来た。あまり空いていない。なんとなく気を遣って、車椅子の後に乗車する。娘とおぼしき人は、すこしほっとしたようだ。少し、涙が出た。
3秒後、僕は「やらせてくん」を読み始めた。もちろんカバーはついていない。