ありがとねえ

Maktab2005-11-15

最近、コマ劇場で北島三郎の歌謡ショーを見たいなあ、と思う。
http://www.koma-sta.co.jp/events/0509/
あの大きな声量や鼻の穴や、ストーンズ顔負けの大掛かりな舞台装置を観たい。そしてもちろん、北島三郎を生で観てみたい。だがそれ以上に、「コマ劇場」で「北島三郎の歌謡ショー」を「観に行く」ということそれ自体に、なにやら惹かれるんである。コマ劇場という会場、歌謡ショー(第一部が舞台で第二部が歌)というスタイル、正に劇画と呼ぶにふさわしい巨大な看板、取り巻きと共に颯爽と歌舞伎町を通り抜けるサブちゃん、サブちゃん見たさに集まる老若男女、そしてちょんまげ姿で主役を張るサブちゃん、波に揺られるハリボテの船で漁師姿で歌うサブちゃん、そしてそれを観に行くためにチケットを押さえ、予定を空け、知り合いを誘うということ。そうしたいろいろな要素全体が、もはやひとつのエンターテイメントなんである。お芝居はともかくとして、歌のクオリティは100%保証されている。最後の「ありがとねえ」を聞いた瞬間に、ものすごく大きな達成感を味わえるような気がしてならないのである。