兄貴とスノボ

昨日、兄貴にスノーボードへ連れて行ってもらった。
二人で遊ぶのはいつ以来だろうか。去年兄貴が結婚して別々に暮らすようになってからは時々週末に食事を一緒にするくらいでほとんど会わなくなった。それ以前も一緒に遊びに行くような付き合い方はしてなかったから、こうして二人で長い時間を過ごすのは5年ぶりくらいかもしれない。
今回一緒に遊ぶことになったのもお互い誘い合ったわけではない。つい最近スノーボードを始めた私に、折角だから一緒に行っておいでよ、と兄貴の奥さんが勧めてくれたのだ。
女性が間に入らないと会話できない。まあ、男兄弟なんてそんなもんかなあと思う。そういえば父親と息子も、母親経由で無いと会話できない。遠藤周作が『深い河』でいみじくも、男が心底本音を語れるのは人生でただ二人、母親と妻だけだ、と書いてたが、全く正しい。
閑話休題、兄貴を朝迎えに行き、一時間かけてゲレンデへ、滑り方を教えてもらい、昼食をとり、また滑り、夕方帰ってきた。
やっぱり優しい兄貴だな。運動神経ゼロの私に丁寧に丁寧に教えてくれた。本当はもっと滑って楽しみたかっただろうに。
今も昔も変わらない。思えば子供の頃カーブを教えてくれた時も優しかった。
帰り道、ささやかなお礼にジムニーを運転させてあげた。ミッションが硬いわギヤが抜けるわで非常に難儀していた。教えもせずに横で笑ってる私はいつまでたっても弟だ。